未経験でも年収+50〜150万円を狙うクラウドインフラ転職ガイド【2025相場】

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夜勤明けにコンビニの駐車場で缶コーヒーを飲みながら、「このまま監視当番を続けても年収は伸びないな」と感じた瞬間がありました。資格は少しずつ取っているのに、給与明細の数字はほぼ横ばい。そんなときクラウド運用の求人を眺め、初めて「未経験でも年収を動かせる余地がまだある」と知りました。この記事は、当時の自分と同じように悩む人に向けた2025年版のリアルガイドです。

未経験で年収が止まりやすい理由と損失額

  • 運用保守や情シスは昇給幅が年2〜5万円にとどまりやすく、5年で30万円差しかつかないケースが多いです。
  • クラウド未経験のまま社内異動を待つと、プロジェクト着任まで半年〜1年かかることもあり、その間の機会損失は年収換算で50〜80万円になりがちです。
  • 「資格だけ揃えておけば上がる」という期待は薄く、成果物や再現性を示せないと給与テーブルは動きません。

未経験でも年収を伸ばせるクラウド職3種と必要アウトプット

クラウド経験ゼロでも入りやすく、かつ年収レンジが動きやすいポジションを3つに絞りました。いずれも「見せられるアウトプット」を用意するだけで書類通過率が体感で2倍ほど変わります。

  1. クラウド運用アシスタント(想定年収420〜520万円)
    • 主な業務: 監視設定、アラート一次対応、手順書の整備。
    • 必要アウトプット: VPC+ALB構成図、簡単なRunbook(障害対応手順)、CloudWatchダッシュボードのスクショ。
  2. 監視SREジュニア(想定年収480〜560万円)
    • 主な業務: アラートノイズ削減、SLI/SLO運用の補助、自動化タスクの実装。
    • 必要アウトプット: Terraformで監視設定をコード化したサンプル、error ratep99 latencyを可視化したグラフ、ポストモーテム1件。
  3. FinOpsオペレーター(想定年収450〜550万円)
    • 主な業務: コストレポート作成、タグ設計、リザーブドインスタンス/セービングプラン提案。
    • 必要アウトプット: AWS Cost Explorerの週次レポート例、コスト削減提案メモ(削減額の試算付き)、タグポリシー表。

体験メモ

私はオンプレ監視2年→個人でVPCを組んでRunbookを2本書き、SaaS企業のクラウド運用補助に転職しました。初年度で年収は420万→515万円に。派手な実績はなくても、手順書とグラフを出しただけで評価が変わりました。

2025〜26年が「今動くべき」理由

  • 教育枠のピークが上期に集中: 多くの企業が4〜6月入社に合わせて未経験枠を確保します。年後半は即戦力募集が増え、未経験枠が細ります。
  • ゼロトラスト・国内リージョン拡張で人員確保が急務: セキュリティ強化案件が増えており、監視・オペレーション人材を短期補充したい企業が目立ちます。
  • GenAIのクラウドコスト急増に伴うFinOps需要: 生成AIワークロードのコスト監視役が足りず、SQLとダッシュボード運用ができる人なら未経験でも拾われやすいです。

90日で内定まで進めるラフなガントチャート

  • Day 1-14: AWS無料枠でVPC+ALB構成を作り、構成図と料金見積もりをREADMEに貼る。学習ログを毎日4行で記録。
  • Day 15-45: Terraform化とCloudWatchダッシュボード作成。1件だけでいいのでポストモーテムを書く。GitHubにまとめる。
  • Day 46-75: 模擬面接と職務経歴書をエージェントと磨く。希望条件(年収レンジ、オンコール許容、出社回数)を数値で渡す。
  • Day 76-90: 面接→オファー調整。代替案(リモート比率・研修枠)を事前に決め、交渉でぶれないようにする。

今日からできるミニ行動

  • 30分で終わる: VPC構成図をdraw.ioで書き、GitHub READMEに貼る。
  • 15分で終わる: 学習ログテンプレを用意し、今日の作業を4行で書く。
  • 10分で終わる: 希望条件を数字で箇条書きし、エージェントに送る準備をする。

エージェントを使って年収アップを最短にする

クラウド未経験でも年収を動かすには、求人選定と面接フィードバックの速度が鍵です。自分ひとりだと応募から内定まで2〜3ヶ月かかるところ、エージェントを併用すると面接設定が前倒しされ、交渉も数字で整理してくれます。

初回連絡で送るセット

  • GitHubリンク(構成図・Terraformサンプル・Runbook・学習ログ)
  • 希望年収レンジと許容できるオンコール頻度(例: 1回/月まで)
  • 出社回数の上限(例: 月2回まで)とリモート希望比率

併用の組み合わせ例

  • レバテック: クラウド/SRE求人の精度が高いので第一軸に。
  • リクルート: 未経験枠の間口を広げる役割。
  • マイナビIT: 教育枠が比較的多く、キャッチアップ期間を取りやすい。

エージェントに伝えると喜ばれる一言テンプレ

「TerraformとCloudWatchの簡単なアウトプットを用意しました。未経験可で、オンコール月1回以内のクラウド運用・監視系を優先的に紹介いただけると助かります」

FAQ(未経験×年収版)

  • Q. 未経験でも550万円帯に届くまで何ヶ月かかりますか?
    A. 早い人で6〜9ヶ月。監視→自動化タスク→コスト可視化と階段を上がると到達しやすいです。
  • Q. 資格はどこまで必要ですか?
    A. SAA1つで十分スタートラインに立てます。それよりRunbookとグラフのほうが効きます。
  • Q. 地方在住でも大丈夫?
    A. フルリモート案件は増えていますが、出社日が月数回求められることも。希望回数を数字で先に伝えましょう。
  • Q. オファー時に年収を上げるコツは?
    A. 「オンコール頻度」「自動化率」「コスト削減額」を数字で示し、年収レンジを広めに提示してもらうことです。

未経験でも、数字とアウトプットをセットで見せれば年収は動きます。今日動くかどうかで、来年の給与テーブルが変わります。まずは1社、エージェントに連絡を入れてみてください。