未経験からクラウドインフラエンジニアへ|書類通過率を上げるおすすめエージェント3社

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深夜の障害対応を終えたあと、ふと「クラウド案件をまだ任せてもらえないまま年を越すのか」と不安になったことがあります。オンプレ寄りの経歴でも、提出物の出し方とエージェントの選び方次第で書類通過率は変わります。ここではクラウドインフラエンジニア未経験が、年末から1月第2週の採用ラッシュに間に合わせるための具体策をまとめました。

未経験クラウド志望がつまづく3つの壁

  • 「クラウド経験1年以上必須」で足切りされやすい。
  • 何をポートフォリオとして見せれば良いか分からない。
  • 未経験歓迎の求人がどこに集中しているか掴めない。

これらは再現性安全性を示せば崩れます。小さくてもいいので「自分で設計し、動かし、振り返った痕跡」をセットで出すと、担当者の態度が変わります。

未経験でも書類が通る条件は再現性と安全性

クラウド実務がなくても、以下の3点を同時に見せられれば通過率は上がります。

  • IaC(Terraform/CDK)の再現性:誰でも同じ環境を立てられるコード。
  • 可用性とセキュリティの意図:なぜその設計にしたかを短文で添える。
  • 振り返りの習慣:障害・失敗をどう改善したかのメモ。

学習用のクラウド無料枠を活かすなら、資格1枚を取って足場を作るのも有効です。

比較軸 AWS CLF Azure AZ-900
現場の母数 大手〜スタートアップまで幅広い エンタープライズと自治体が多い
学習コスト 模擬+ハンズオンで20〜30時間 同程度だがAD連携の概念が多め
ポートフォリオ連動 VPC/ALB/IAMの基礎をそのまま活かせる Azure ADとネットワーク分離の説明に活きる

CLFかAZ-900のどちらかを30日で取り、同時にミニポートフォリオをGitHubに置くと、未経験OK求人への説得力が増します。

年末〜1月第2週までに動くべき理由

  • 企業は1月第2週(2026-01-12頃)から面接枠を一気に開けるため、12月中に書類が揃っていると先行で滑り込めます。
  • 2026年度予算の前倒し採用で、未経験枠は早期に埋まりやすい。遅れるほど「経験者のみ」に切り替わる傾向があります。
  • AWS/GCPの無料枠やキャンペーンは開始月で区切られるため、2025-12中に環境を作ると学習コストを抑えられます。

未経験に強いおすすめエージェント3社(使い分け)

未経験枠の紹介数と、クラウド案件の精度はエージェントで差が出ます。タイプの違う2社を併用すると、件数と質のバランスが取りやすいです。

比較軸 リクルートエージェントIT ワークポート ギークリー
未経験OK求人数目安 業界最大級。地方含め幅広い 初回提案が速い。未経験歓迎多め クラウド/SRE寄りの選定が細かい
クラウド案件の比率 横断的。SaaS/社内SEも拾える インフラ運用→クラウド移行案件が多い マネージドサービス経験が刺さる非公開求人が多い
面談フィードバック速度 早いが担当差あり チャットレス速い。日程調整が柔軟 技術キーワードを即修正してくれる
得意な条件 年収レンジ幅広・勤務地相談しやすい 学習意欲を重視する企業紹介が得意 クラウド設計志向・リモート比重高め

それぞれの使いどころ

  • リクルートエージェントIT:求人数の厚みで「書類通過の母数」を確保。希望条件は数字で渡すと精度が上がります。
  • ワークポート:提出物へのフィードバックが速いので、最初の1社に向いています。チャットで「学習ログ」「Runbook」まで送ると担当の温度が上がります。
  • ギークリー:クラウド/SREキーワードのマッチが細かい。TerraformやSLOのリポジトリを見せると、紹介リストが一段深くなります。

初回面談で渡す提出セット(この順で送る)

  • GitHubリポジトリ:VPC+ALB+EC2の最小構成をTerraform化し、READMEに構成図・コスト見積もり・想定トラブルを書いておく。
  • Runbookとポストモーテム:障害発生時の手順書と、失敗から学んだ改善メモを1件ずつ。
  • 学習ログ:週あたりの学習時間と進捗(例: 10h/週、CLF模擬2回、CloudWatch Logs演習)。
  • 希望条件の数字:年収レンジ、オンコール上限、出社頻度、リモート可否。

このセットを面談翌日に送ると、担当者が社内であなたをプッシュしやすくなります。実際、これだけで紹介件数が倍になったケースもありました。

30・60・90日で形にする動き方

  • 1〜30日目:CLFまたはAZ-900を取りつつ、ALB配下の2台構成をTerraformで構築。CloudWatch LogsかAzure Monitorにアクセスログを送り、遅延上位URLを抽出したクエリ結果を貼る。
  • 31〜60日目:Auto Scalingを組み、CPU60%でスケールアウトさせたグラフを保存。WAF/NSGで誤検知調整の記録を残す。ポートフォリオをエージェント2社に共有し、フィードバックで修正。
  • 61〜90日目:RDS Multi-AZやAzure SQLゾーン冗長を試し、切替時間と影響を書面化。面接想定問答を担当と模擬し、週1で紹介件数を見直す。ここまで来ると「未経験枠」ではなく「ジュニア実務者」扱いで通る確率が上がります。

よくある質問(FAQ)

Q. 文系・非IT出身でも間に合いますか? 30日でCLF/AZ-900とミニポートフォリオを出せれば、未経験歓迎枠には乗ります。業務での再現性を示すため、IaCとRunbookは必須です。

Q. 30代後半でも書類は通りますか? 年齢より「再現性の証拠」が重視されます。Auto Scalingやコスト最適化など、ビジネスに効くテーマを1つ入れておくと通過率が上がります。

Q. 地方在住でフルリモートは狙えますか? ギークリーでクラウド/SRE寄りを深掘りしつつ、リクルートエージェントで総合型を押さえる併用が現実的です。出社頻度を数字で伝えるとスクリーニングが速いです。

Q. どのエージェントから連絡が途切れたら? 3営業日返事がなければ、学習ログ更新を添えて再送すると復活しやすいです。並行して別担当のアサインも依頼しましょう。

最後に

未経験だからこそ、提出物の順番と併用するエージェントを決めておくと動きが早まります。今日から30日でCLF/AZ-900とミニポートフォリオを形にし、リクルートエージェントIT+ワークポート(またはギークリー)の2社に投げてみてください。年末の数週間で、書類通過率は目に見えて変わります。